西国街道シリーズはいよいよ昔話の国、妖怪たちがばっこする地域に入っていきます。
主役は狛犬ですが、風土に溶け込んだお話しも混ぜていこうと思います。
【落地八幡宮】
弘安二年(1279)夏、この地に大雨が降り、その中に龍が現れて奇病が流行ったそうな。ある夜、村人全員の夢に高嶺神社に祀られているスサノウノミコトが現れ、退治したオロチ(大蛇)の霊魂がこの地に祟っていると、告げたという。村人たちは、自分たちの土地を「落地」という名に変え八幡神社を創建した。すると奇病はたちまち治癒したという。
この「落地」という所は、今昔物語でも僧を食べようとした大蛇が出てくるし、少し離れた場所ですが、赤松円心も千種川のほとりで釣りをしている時、大蛇を退治したという伝承があるように、大蛇に関係した伝説が多い。