〜江戸時代の腰痛事情〜

元旦に腰痛を患い1か月ちょい過ぎ。江戸時代も腰痛に悩まされていた人はたくさんいた事でしょう。

いろいろ調べてみたところ、現代より腰痛が少なかったのでは?という説が有力なようです。

その理由は「和服」が関係していたようです。帯を締める事によって骨盤をギュッと引き締め、首〜背中〜腰まで体の芯がブレずにしっかりするからです。現代のコルセットと同じ役割を果たしていたのです。

それと最近見かけなくなった前掛け。よく米屋、酒屋の店員さんがしてたあれです。衣服の汚れを防ぐと共に腰を守るためでもあったようです。

そして忘れてはいけないのが正座。足の上にお尻が乗るので首から背中まで真っ直ぐになり姿勢がよくなります。

和服に正座。この日本独自の伝統、腰に良かったんですね、理にかなってたんです、すごいなぁ。

19世紀初め頃、日本は文化文政時代。イギリスの医師が腰痛の原因は背骨にあるという論文を発表。その後産業革命が起こり腰痛を訴える労働者が急増。打撲などの外傷が無くても、蓄積された腰への負担が腰痛の原因という考えが一般的になりました。

明治時代になりドイツの物理学者がX線を発見。医学が飛躍的に進歩して現在にいたります。

江戸時代からすでに行われていた鍼灸、按摩などの東洋医学、そして西洋医学、両方の長所を取り入れた統合治療など腰痛の治療は多岐にわたり進歩しています。

この進歩した治療法の世話にならずに済む腰痛予防、それは姿勢を正す事。

今回の腰痛は菌による炎症が原因でしたが、他の原因で再発しないよう姿勢を正していこうと思います。

「姿勢」は人の気持ち、気構え、心構え、決意などにも使われます。

この腰痛で、いろいろ考えさせられました。今後より良い方へ進むよう、この経験を活かしていきたいものです。

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