浅草寺に塔がはじめて建立されたのは平安時代、平公雅(たいらのきんまさ)によると伝わります。
当時の塔は三重塔であり、本堂に向かって二つの塔が左右に配置されていました。その後五重塔が建てられたようです。
時代は流れ、江戸時代に入ると塔は火事により焼失。三代将軍徳川家光により再建されました。その時は三重塔は再建されず、五重塔のみでした。
家光により再建された五重塔は本堂向かって東側(右側)にあり、現在も礎石が残っています。
この当時の五重塔、とても造りがしっかりしていたようで、安政の大地震、関東大震災にも耐え抜きました。
その後、昭和20年3月10日の東京大空襲で焼失してしまいます。
現在の五重塔は昭和33年に再建されたものです。