江戸野菜シリーズ、今回は品川カブ。
江戸湾に面した品川は江戸時代、宿場、港町としてとても栄え、漁業や農業が盛んでした。
農業は目黒川、立会川流域で行われ、年貢のための米作りを中心に麦や雑穀を栽培していました。
そんな品川で作られていた品川カブ。形に特徴があり、一般的なカブは丸いですが、大根のような形をしています。
品川周辺と土の質が似ている現在の北区滝野川周辺(江戸時代は滝野川村)でも同じカブが栽培され、こちらは滝野川カブと呼ばれていました。
ところで江戸っ子たちはどのようにして食べていたのでしょうか?それは漬物です。江戸っ子の食卓には欠かせない存在でした。
時代が変わり、明治時代になると品川も開発が進み農業は衰退、品川カブの栽培は途絶えてしまいます。
時は流れ2004年、北品川の青果店経営者が品川カブの復活を目指し調査をスタート。江戸時代に描かれた品川カブの絵を参考にして、小平市で栽培している「東京大長カブ」とそっくりな事をつきとめます。このカブを「品川カブ」と命名、江戸東京野菜として復活しました。その後、品川在住の有志たちにより栽培も始まり、地元のイベントなどに出品しています。
ところで皆さん、カブの葉っぱ、捨ててないでしょうか?実はカブの葉っぱ、おひたしにして食べるととても美味しいです。最近自宅でよく食べてます。
今度品川カブを調達して実も葉っぱも食べつくしてみようと思います。
☆先日、「夜回り」をテーマにしたおとぼけ動画upしました。是非ご覧ください。